京芸創立記念式典・梅原猛氏の講演

京都芸大の創立記念式典。名誉教授の梅原猛氏の講演。京都芸術の伝統について語る。87歳とは思えぬ矍鑠たる話しぶり。以下はお話の概略。


・かつて北斎が欧米に衝撃を与えたが、現代では若冲の存在が大きくなり逆転しつつある。相国寺に奉られた三十幅の「動植綵絵」は、死骸である貝がらにまで生き生きとした生の喜びを与える。花鳥画、その根底には仏教思想が。

・京都芸大在任中の移転にまつわる話。前候補地を白紙に戻し、現在の地に移ったいきさつ。

・京都芸大の前身である京都市立絵画専門学校の第一期卒業生である村上華岳や小野竹喬など、近代画壇について。

・岡本太郎のまるで子供のように無邪気な性格について、走泥社を作った陶芸家・八木一夫との思い出。


京都の錚々たる歴史を熱く語った。

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