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ヴォルス

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久々のDIC川村記念美術館。お目当てはヴォルス。38歳という若さで亡くなったドイツ人。本名はアルフレッド・オットー・ヴォルフガング・シュルツェといかめしいが、ヴォルスはこれを縮めたのかも知れない。彼の細いラインのペン画やドライポイントを見ていると、真似てみたくなる衝動が起こる。

この美術館は、庭園がまた綺麗で、四季折々の散歩が楽しめる。まだ暑さもそれほどでなく、さらっとした空気。紫陽花が少しだけほころんでいたが、もうしばらくすると見事に咲き乱れるだろう。


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フレームの違い

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京都は連日の30度超え。もう夏真っ盛り。

日曜日は、中村典子研究室の主催する「アジアの管絃の現在」に参加。ジョージ・クラムの4つのノクターンをヴァイオリンの江川菜緒さんと共演。さまざまな作品と演奏者による楽しいイベントでした。

クラムの作品は、ピアノ内部奏法を使った作品ですが、リハーサルで愕然としたのが、ピアノのフレームの違いでした。本番のカワイは、フレームの横を走る支柱が、中央部分でなんとダンパーの向こう側になっている。写真で縦のフレーム支柱は確認できたのですが、横支柱までは写り込んでおらず、実物で初めて確認した次第。これではフレームに当ってしまって練習してきた弾き方ができない。弾き方の再構成を余儀なくされました。

それにしても、「内部奏法」って言葉は少し違和感がある。曲そのものを説明するときには「内部奏法(特殊奏法)を使って書かれた曲」でよいけれど、「内部奏法で弾くんだ」というのはなんかおかしい。別な言い方できないかな。「内部演奏」のほうが少しいいかな。でも変だ。「ピッツィカート」「筐体演奏」・・。

今回のクラム作品は1965年に書かれたもので、もう古典と言うべきかも知れませんね。

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疲れた〜

週末の関東は、まるで梅雨入りしたような天気。暑いか、湿るかどちらかですね。

先週から補講なんかもあって毎日朝から晩までフル稼働でくたびれました。冷凍庫に霜がびっしりついてしまって、必死に霜取りをしたせいもあるかも。

去年は塀から転落、一昨年は帯状疱疹と、この時期は鬼門。早く寝ます。

内部奏法の工夫

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GWの後半から一気に夏に突入した感じ。ああ秋が待ち遠しい。


クラムの内部奏法に取り組んでいて、いろいろなアイディアが浮かんで楽しい。

極端に深爪な私は、爪で引っ掛けて弾くのが苦手で、いろいろなツールで代用してみたり。

低いポジでは、左手がいいか、はたまた身体を捻って右手のほうがいいか。

手のひらで弦を押さえるのも、ダンパーの手前側と向こう側ではかなり音色が変わる。

ペダルを踏んだまま立つと、踏んでいないほうの左足への負担が大きい。そのときの足の位置は右足の右側がいいか左側がいいか。

立って鍵盤を弾くときは膝を曲げてみたほうが、身体の前にスペースができて弾きやすいとか。

いっそ座ったままはじいてみたらとか。


ダンパーに色の付箋を貼ると、幼児期の「いろおんぷバイエル」の経験が生きて、付箋に音名をつけなくてもわかるとか(こんな形で、いろおんぷバイエルが何十年かぶりに使えるとは思ってもみなかった)

なかなか楽しい作業だな。


美しい5月

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目に青葉。5月です。筍は高いけど美味しいし、鰹は若々しい酸味を楽しめる。

GWは外出せず、ジョージ・クラムと格闘。プリペアドは経験しているが、内部奏法は実は初めて。ダイソーでどういうマーキングが有効か考える日々。付箋?テープ?糸を結ぶ? ソステヌートペダルとダンパーペダルを片足で操作するところもあるので、靴も考える。いつも深爪してるので、今度ばかりは少し伸ばそうかとか、普段使ってない脳ミソを使う感じ。

犬との散歩は本当に気分転換になる。緑がまぶしい。まだ暑くないのがすごぶる嬉しい。


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