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サクラサク

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春爛漫、桜は満開。明日からもう4月。入試の結果も出そろい、喜ぶ人、残念だった人とさまざま。また新しいサイクルが始まります。新年度もいい1年になりますように。


恒例行事4連発

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一気に春の陽気になったと思ったが、月曜はまた寒気が戻ってぶるぶる。先週は近年恒例になっている行事が続いた。

金曜日は横浜のフレンド楽器の講師研修会でアンサンブルの公開レッスン。シューマンのクラリネットとピアノのための幻想小曲集や、ドヴォルザークのボヘミアの森など。ここの研修会は、いつもたいへんな熱気で、こちらも上着を脱いでの熱血レッスン(笑)。


土曜日は京都下鴨の知人宅で観桜会。彼岸桜は今年も完璧なタイミングで満開。鴨川沿いは散策をして春を楽しむ人々であふれていた。

初めに音楽を楽しんで、その後に絶品料理を味わうという何とも優雅な会だが、今年は著名なシャンソン歌手とギタリストも参加された。僕がまずブラームスのピアノ小品集を弾き、その後にシャンソン。その歌手は京都生まれだが、若くしてフランスに渡り35年も住んでいる。フランス語で歌うのだが、やはり本場もの、語り口の説得力が半端ない。

料理とお酒が入った後は、即興でセッションしたりして、たいへん楽しいひとときを過ごした。

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日曜日は府民ホール・アルティで卒業演奏会。ほぼ満席のお客さん。今年の卒業生も、限られた時間の中、その実力を発揮してお客さんの喝采を浴びた。ピアノは3名で、ブラームスの第2ソナタの第1楽章、リストのハンガリー狂詩曲10番、スクリャービンの初期の前奏曲(作品11)より抜粋だった。


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そして月曜日は卒業式。今年も楽しいコスチュームが並び、免状授与のときに携帯が鳴ってしまう(事故ではなく故意の)という、ドラマ仕立てのパフォーマンスも。

今年の卒業生は、僕が京芸へ赴任したときに受け持った学生たちで、感慨もひとしお。

低温やけど

先週から入試業務が続いていて、あと第2次試験で終わります。

少し暖かく感じる日もありますが、まだまだ寒い日も。湯たんぽを愛用しているのですが、先日足の指が水ぶくれになってしまい、どうやら低温やけどのようです。古い金属製の湯たんぽなので、低温やけどしないよう、湯たんぽを三重にくるんでいたのに・・・。寝返りもうたずに不動で熟睡したのでしょうか。

医者に処置はしてもらいました。今夜から湯の温度下げようかな。

追いコン

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今年の追いコンは京都市内観光つき。天候に恵まれてよかった(前の日だったら雨で、次の日だったらめちゃ寒い日だった)。

まずは河原町からバスに乗って龍安寺へ。有名な石庭は想像通りの佇まい。まばらに配置された石、その石と石の空間から謎めいた禅問答が浮かび上がるよう。

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龍安寺から歩いて金閣寺。もう西に傾きかけた春の日を浴びて輝いていた。この時期は方丈へ入ることができるので、初めて体験。方丈から見る庭園もいい。この日は暖かく、いつまでも眺めていたい気分になる。陸舟の松も内から見るとまた違った趣き。

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陸舟の松


夕方は中心部に戻り、町家造りのイタリアンで宴会。卒業生、修了生へみんなからプレゼント。そしてエールを送る。


能の講話会

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京都国際会館で「能の花を語る」という講話会。昨年も伺った。

今回のテーマは「禅竹の描く平家の女性達」。観世流シテ方の河村晴道さんが、4つの演目を題材に、金春禅竹の世界を語る。

「熊野」(ゆや、と読む)、「千手」、「小督」(こごう)は禅竹の作。「大原御幸」は作者不詳とされながら、晴道氏が禅竹のものと推測している。どの作品も、女性がただ一人の愛する人を思うもの。最後は後ろ姿を見守るシーンで終わる。そしてその対象者は実際には舞台に登場しない。想像力が悲しみをいっそう強める。


戦国の世にありながら、戦争を肯定しない。社会的大義に傾きがちな男性の視点より、「人間性」を見る女性の価値観に本質を見て、人命の大切さを描く禅竹。禅竹には修羅ものがひとつもないと言う。

昨年、元雅が修羅能において戦を肯定しない態度についてお話されて感銘を受けたが、禅竹もまた、彼独自の流儀で描く諸行無常の世界に深く共鳴した。

またこういう出来事がほとんどこのあたりで起きたということにも。


3月22日に京都観世会館で晴道氏の「自然居士」を見ることができる。

http://www.kyoto-kanze.jp


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