Weblog
霞けぶる春
久々にマックでフィレオフィッシュを買ったら、360円もしてショック。首都高もこの4月から値上げで今まで900円くらいで走っていたのが1300円になった。好景気は実感できないのに物価ばかりが高く感じる昨今。
霞がかった春らしい晴天はまだ少ない気がするが、今日はどんよりとした空気でいい感じ。まだ暑さもそれほどでもなく、春が駆け足で行ってしまうのをなんとか引き止めたい。
霞けぶる富士をモティーフにした松原賢さんの「富獄展」を見に、新宿・柿傳ギャラリーを訪ねる。松原さんの作品には、太陽や富士などの存在感の大きなものにストレートに切り込んでいく清々しさがある。これなかなかできることではないと思う。いつも隙間を窺って動いている自分には、眩しい存在だ。来月はニューヨークで個展だそうだ。
嵐を呼ぶ・・・
熊本大震災の衝撃。なんだか、あまりマークしてない地域に来るような気がしてならない。被害が最小限にとどまることを祈るのみである。
昨日(17日)は、自由が丘でクラヴィコードの演奏会。前日の天気予報で雨は覚悟していたが、風が激しく春の嵐になってしまい、まさかの東横線ストップ! 一時はどうなることかと思ったが、ほとんどのお客さまは無事到着され、15分押しでスタートできた。
高さ5メートル、客席約50のプライベートな空間は、サウンド、雰囲気も含めてクラヴィコードには最適な環境。後半のブログラム「植物文様」の作曲者である藤枝守さんにもご来場いただき、お話を伺いながら、演奏をお聴きいただいた。
過去のクラヴィコードの演奏会でも、那須のギャラリーで開催した折、強い雨が屋根を打つ音で、かそけきクラヴィコードの音は抹殺され、演奏している本人にもまったく聞こえない事態になったことがある。その際は急遽、楽器をステージからお客さんの真ん中に移動して、なるべく楽器に寄って聴いていただくという、異常な光景に。そのときは段々と雨も弱くなっていって、なんとか演奏会は成立したが、その夜の別会場の演奏会も雷が轟く中の演奏となって、忘れられない思い出となった。
また同じ年に福岡の赤煉瓦文学館でクラヴィコード演奏会を開いたが、そのときにいらしてくださったお客さまが、昨日もお見えになって、思い出話をしていたら、そのときも大雨でたいへんだったと・・・。
はい、嵐を呼ぶ・・・は私とクラヴィコードでした。でも演奏が始まる頃には、天気も回復していたのでした。
桜の下で
今年の桜はやけに目立って眩しい。先週は土曜、日曜と連続で上野。
日曜日は恩師の弟子たちの集まりで、勇敢にも上野公園口での待ち合わせ!40人ほどの集まりだが、あの群衆の中で見分けるのは至難。そこで、指揮棒の上にバラの花をつけたツアコン風の目印を用意。改札口を出て行く人々が、「何だろ」と見ていく。
寛永寺で墓参りの後、精養軒で会食。先生が亡くなってからもなお、結束力が増していくのを感じ、あらためて恩師、中山靖子先生のパワーを感じる。
また来年、桜の下で。