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暑気払いはブリティッシュ・クラシック

東から西へという珍しい台風が過ぎ、また暑い日々。

授業期間は終わったものの、まだ大学は会議等あり。8月16日に豊中市立文化芸術センターで丸山奏さんのヴィオラ・リサイタルの伴奏をする。先週から練習が始まった。日本センチュリー交響楽団の首席を務めておられる。パッションとたしかな技術で素晴らしいプレイヤー。プログラムは珍しいオール・ブリティッシュ。


◆ヨーク・ボーエン(ロンドンのウィスキー・ディスティラーの息子)のラプソディ

◆フランク・ブリッジ(ブリテンの先生)のペンシェロ、アレグロ・アパッショナート

◆ベンジャミン・ブリテン(戦争レクイエムで有名なイギリスを代表する作曲家)のラクリメ(ダウランドをベースにした曲)

◆アーサー・ベンジャミン(この人もブリテンの先生)のヴィオラ・ソナタ


すごくレアでハードなプログラムで暑気払い!


学内リサイタル

京都は後祭山鉾巡行だが、こちらは先週に比べるととても地味。

エンドレスな太陽の攻撃が続く中、実技試験週間。試験会場としていつも使用している講堂に不具合があって今回は大合奏室。しかしここもサロン風でなかなかよい響きだ。3回生は公開演奏で20-25分のプログラム。4回生は選抜者5人による学内リサイタルで60分のプログラム。毎年ポスターを美術学部の学生が作ってくれるのだが、今年はたいへん好評。演奏もなかなか堂に入っていた。そして酷暑の中たくさんのお客さまにいらしていただいた。有難うございます。

さて今日あたりは関東のほうが暑いらしい。


You might think

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You might think but today’s hot fish. =言うまいと思うけれども、今日の熱魚(あつさかな)。

今となると先々週の暑さは可愛いもん。今日38度の京都へ移動してきたが、夜のもわっとした空気が殺人的。また今晩は宵山だが、おとなしくビール飲んで寝よう。

日曜日にクール・プリエールの初練習。この9月はブラームスの渋い四重唱。またアカペラでは難曲のピツェッティのレクイエムにも挑戦している。面白そう!


京芸定期

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先週の豪雨は経験したことのないものだった。週末に関西から東京に移動するのにLCCを予定していたが、JRでも南海電車でも、そしてバスでも行くことができない。飛行機は飛んでるのだから皮肉。チケットを捨てて新幹線に切り替えた(新幹線も1時間ほど遅れ)。あの日国際線の利用者とかどうしてたのかなあ?

死者も120人を超える大惨事。豪雨が止まない、音が止まない、これって本当に怖い。


さて9日の京芸の定期演奏会だが、本番前練習は、雨のため大学ではできず、別会場でなんとかすることができた。当日は大勢のお客さまが見えて、演奏もたいへん充実していた。

矢代秋雄のピアノ協奏曲は、能管や篳篥、笙を思わせる響きが素晴らしい。学生のうちに、日本の名作を演奏する体験は、かけがえのないものになったはず。おめでとう。


猛暑第一週

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暑い一週間だった。これをあと12週くらい繰り返せばなんとか涼しくなるのかな!(ヤケ)。


土曜日は東京都美術館のギャラリーで「都美セレクション・グループ展2018」。こんなスペースあるの知らなかった。「複数形の世界のはじまりに」と題されたグループ展には京芸の井上明彦さんも参加されていて、ユニークな世界観を楽しんだ。日常の些細な出来事にアンテナを張ることで、心地よい空間が生まれていた。民話的な題材もあり、私たちが幼少時に世話になった懐かしい原色学習百科事典なども登場。井上さんは崇仁の高瀬川上に作った「崇仁テラス」を平行移動して持ってきたと。いろいろな物事が繋がっていく嬉しさ、楽しさがある。


日曜日は柏(初めて行った)で、フェビアン・レザ・パネのライブ。実は彼とは藝大の同期。インドネシアの血筋を感じる極限的に繊細なピアノ。ピアノソロの新アルバムをリリースを記念したライブで、すごい境地に達しているのを感じる。


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