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南座初観劇
初めて南座で観劇。前進座の新春特別公演。明治期の改暦のときの騒動を描いた「明治おばけ暦」と落語をベースとした「芝浜の革財布」。
歌舞伎の伝統に現代劇の要素を取り入れた芝居は、創立80周年というだけあって基礎がしっかりしているのだろう、見ていて安心感がある。中村梅之助の口上にもあったが、戦時期など不本意な演目を取り上げさせられたり80年といえばいろいろあるだろう。しかしむしろスタンダードを持たない多様な現代を乗り切っていくほうが難しいのかも知れない。
しかし女形というのは本当に上手いなあ。山崎辰三郎の人情味にはほろっとさせられた。
ハンデルのロデリンダ
METでハンデル(ヘンデル)を見た。バロックオペラは上演が難しいというが、今シーズン、ロデリンダが取り上げられ、とても嬉しい。
はじめモダンオーケストラの鳴りは、映画といえどやはりバロックとしてはキツすぎると感じたが、時間を経るとともにだんだんまろやかになっていったように思う。第3幕ではもう自然に感じた。ピケットの手腕、やはりたいしたものだ。
タイトルロールのフレミングはバロック大丈夫か?と懐疑的だったが、なかなかどうして悲しい場面など聞かせてくれる。第2幕最後、ショルとのデュエットは本当に良かった。第2幕はこの別れのシーンまでは比較的冗長に感じたが、この終曲はバッハを思わせる音楽で「辛さ」がしんしんと伝わる。バロックのダ・カーポ・アリアの効果の素晴らしさを痛感する。繰り返すことで感情のひだが広がり、高まっていく。装飾の意味もここに極まる。
演出のワズワースは、水平移動の舞台を用い、大きな劇場でのバロックオペラ上演を可能にしたというが、ダ・カーポの際に演技を先に進めることでストーリーの流れを停滞させず自然に見せる手法を取っている。しかし重要な第2幕最後の場面などはむ場面を進行させず、むしろダ・カーポをじっくり聴かせてくれるあたり、にくい演出だ。
メゾソプラノのステファニー・プライズには驚いた。広い音域でまるで逆カストラートのような表現力。マツコ・デラックスかと思った(笑)。
温泉ファスティング
年が明けました。今年もよろしくお願いします。
年頭恒例となった(といっても2回目)、温泉ファスティング中。今日はよく晴れて温泉から見る浅間山が美しい。リラックスしつつ気を引き締めています。さあいい年にしていこう。
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