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2つのコンサート
土曜日は春日部市民文化会館でソプラノ持木文子さんの伴奏。暑い日でしたが、たくさんのお客様。今回は春日部女子高等学校マンドリン・ギタークラブも加わって華やか。
日曜日は神奈川県立音楽堂で植村泰一先生のフルートリサイタルの伴奏。ここで弾くのは40年ぶりくらい。さすがは日本最古の木のホール、1820年製のグレーバーのフォルテピアノは、いままででいちばんクリアな鳴りをしたのではないかな。植村先生の1871年のルイ・ロットも、頑張らずに吹けるとのこと。このホール9月に改装に入るが、ぜひ現在のクオリティを維持してほしい。
和歌山
先週は和歌山で演奏会と公開レッスン。ピアノグループ「え~む研究会」の主催のイベント。和歌山は初訪問。町並みはどこか千葉と通じるゆったりとした空間と海の気配。もちろん海産物は最高。
宮下直子さんとの初共演はとても楽しかった。コンサート後に2つの素晴らしいサロンを訪問。お庭の美しい緑風舎はスタインウェイのフルコンを備える。Luruホールは心地よいカジュアルな空間。なんと来年またここで宮下さんと共演できることになった。それぞれの会場に合うように違うプログラムを考えようと相談。これは楽しみだ。
娘帰還
降ったりやんだりの毎日。
先週は、3週間アメリカへ語学研修に行っていた娘が、帰って来た。高校の行事で、シアトルでのホームステイ。娘にとっては念願の海外。ホストファミリーにはとてもよくしていただいたようで感動していた。いっぽう、現地の甘いものの摂取の多さにも驚いていた。
戻ってきたら、戻ってきたで夏休みの宿題などに追われているようで、いまどきの高校生はたいへんだね。
SX試弾など
長寿台風が上陸した。強い風雨の中、大阪なんばのヤマハに出向いた。新着のSXの試弾。今までSといえば4からだったが、今回ヤマハは初めてS3Xという小型(186cm)をリリース。小型ながら、十分な広がりと、何より最近のヤマハ独特の、温かく気品のある音色が極められているという印象。近くS6Xも入るとのことで楽しみ。
先週の木曜日は久々にヨハン・ゲオルク・グレーバー1820年のフォルテピアノでフルートと合わせ練習。あらためて見ると、黒鍵がすごーく長い。またストロークが短く、体感的にはモダンピアノの半分以下。鍵盤が5ミリくらい動くと音が出る。コントロールには超人的な繊細さが必要。
土曜日は、千駄ヶ谷。日本チェンバロ協会の例会へ出向く。お題は「リュート・タブラチュアから探る16、17世紀の鍵盤音楽の解釈」で、講師はスコラ・カントルムで学ぶ坂本龍右さん。リュート音楽と鍵盤音楽は互いに刺激しあい、共通に演奏される作品も多く存在するという。両者の記譜の様子から、自ずと演奏解釈も導き出される例もあり、興味深い。とは言えなかなかアタマがついていかない。前週はネウマ譜をやったばかりだが、リュートの譜面も、慣れないとそこから響きを想像することは困難・・・。