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黒田清輝展

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上野の芸大へ通うときにいつも通る黒田記念館。しかし耐震工事で平成24年から公開されていない。その作品たちが京都に来ている。これは見ておかなくては。

有名な「湖畔」をはじめ、黒田清輝の描く女性は本当に美しい。「智・感・情」の3人の女性、「昔語り」の芸妓など、独特な美しさがある。西洋のアレゴリーを日本に紹介したような作品と云われる「智・感・情」の女性の手は仏教の印のようにも見え、中央の「感」の女性の顔もどこか仏像を彷彿とする。

いつかまた今度は上野でゆっくりと見てみたい。


黒田記念館HPより

智・感・情」http://www.tobunken.go.jp/kuroda/gallery/japanese/tikanjo01.html

「昔語り」http://www.tobunken.go.jp/kuroda/gallery/japanese/mukasi01.html


野村久之展

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木曜日に東山のギャラリーへ。野村久之氏の個展「跫音(あしおと」。なんと60年代の作品から今年の作品まで、テーマに沿ったインスタレーション。

野村先生は、1959年に美術界の政治的空気からの脱却をはかって発足した「ケラ美術協会」のメンバーで、その後60年代から北白川美術村で活動された。また2000年からはメキシコの大学教授として招聘されている。

鮮やかな色彩感と斬新な形状が、シャープに切り込んで来る。足の生えたテーブル、卵と幼児の足が合体したオブジェなど、グロテスクさとキュートさが入り混じり、一瞥しただけで脳の深層部に残りそうな作品たち。

一部はこれから京都市美術館に収蔵される予定だとか。


コンクール・シーズン

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2週続けて、コンクール審査。宝塚ベガ予選とピティナ特級1次。どちらも土日まるまる2日間。参加者は、宝塚ベガのほうは16歳から33歳くらいまで、ピティナ特級は年齢制限なし。兵庫と東京だが、実施時期が近いこともあり、両方に出演された人も。どちらも高度なレヴェルで、課題もヴィルトゥオーゾ的な曲を必ず弾かなくてはならない。

宝塚ベガは、ヤマハ、スタインウェイ、ベーゼンドルファーから好きな楽器を選択できる。仙川で行われたピティナ特級予選は、ファツィオリだった。それぞれ楽器の特性もあり、奏者や楽曲との相性も結果的には審査に影響したと思う。

通過した人は、これから本選や2次予選に進む。まだまだ気が抜けない。皆さんのご健闘をお祈りします。


Rhodes Concert

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火曜日にローズピアノのコンサート終わりました。京都芸術センターの広がりのある空間と、ジーベックの見事なPAシステムによって、昨年のムジカーザでの演奏より、グレードアップした感じになりました。

途中、ローズの調律を変えるという試みをやってみましたが、これは意外に面白く、今後も何かネタを探してやってみたいと思います。また今回ローズだけのコンサートを初めて開いてみて、新しいヒントも見つかったように思います。

お客様も予想外にたくさんいらして下さり、また3人の作曲家にも直々にご参加いただき、お陰さまで良い会になりました。心より感謝申し上げます。


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