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風邪・名古屋・落語

だいぶ寒くなってきた。空気が急に乾燥してきて、ウィルスたちが嬉しそうに小躍りしているようだ。先週から風邪気味。動けないわけではないが、喉が少しいがらっぽく、咳、洟が出る。そしてしつこい。

金曜日に名古屋のしらかわホールで、長野量雄さんのリサイタルを聞く。しらかわホールは初めてだったが、とても綺麗で響きもよい。名古屋は良いホールが多くて羨ましい。長野さんのピアノも、丁寧に繊細に、そして誠実に音楽を紡いでいく。こちらもリサイタルを控えているので、一足早くライブな緊張感を味わわせていただいた。

最近、六代目三遊亭圓生の落語をよく聞いている。いい意味で型にはまった語り口は、初めは少し聴きづらかったが、聴き込んでいくと心地よい。人情もので名高い人だが、踊りや謡曲、小唄にも通じていて「音曲噺」は芸が冴え渡っている。ネタ数の多さでは抜きん出た人で、1時間を超えるネタもあり、独演会では3時間演じたという。YouTubeで聞いているのだが、古いラジオ番組で立川談志が圓生について語っているものがある。歯に衣着せぬ人、そして落語では型より内容を取る彼のコメントは、圓生を批判しつつも尊敬の念を抱いているのがよくわかって面白い。

このあたりの話は、音楽とも通じていて、考えさせられる。過去の偉業の伝達か、オリジナリティか。自分は後輩たちにいったい何を教えているのだろう。このあたりはややこしい話になるので、今日はこのへんで。

おばんざい屋をおばんざい屋へ

よく通っていた木屋町のおばんざい屋さんが閉店してもう1年半以上経つ。最近はまたいいおばんざい屋が見つかって足を運んでいる。そのおばんざい屋さんで、閉店したおばんざい屋のおかみさんと一緒に食事する機会をもった。やっぱり京の味はほっと落ち着く。元おかみさんも、味を懐かしむように楽しんでいらした。

この日のメニューは、突き出し(柿の和え物と枝豆豆腐)、ぐじとまぐろの刺身、湯葉の中に餅米や栗を入れた葛の煮物、和牛と牛蒡の卵とじ鍋、海老芋の素揚げ(旬!)、ちりめんご飯に漬物と味噌汁。質素でいて豪華。写真は野暮なのでなし。ごちそうさま。

新大阪でコンサート

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台湾から戻って数日で、またコンサート。このところ3年続けて出演させていただいているフルート水越典子さんの主催イベント。今回はギターの藤井眞吾さんも加わって、武満や吉松の作品がメイン。

演奏会後の打ち上げが楽しい。美術家の方々とのお話がいつも刺激的。今回はギターの藤井さんも加わって話に花が咲く。

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台湾

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更新遅れました。2週ぶん連続投稿です。

久々の台湾へは初ピーチで。思ったよりサービスもしっかりしていて、新幹線で京都へ行く値段より安いのだから本当に便利な時代になった。

台北芸術大学は台北郊外に位置し、広々とした眺めのよいキャンパスに、宿泊施設も充実。学生たちも多くキャンパス内に住んでいる。敷地内を移動するのにも車が要るくらい。

コンサートは、フルートの大嶋義実先生と、京芸の博士課程に在籍するフルートの田呈媛さんと一緒に日本人作品を演奏。ホールもとても響きがよい近代的な美しいホールで、2004の杮落としには小澤征爾を迎えたという。

演奏会後は台湾の食文化、お茶の文化に接して感動の連続。3日間の滞在が短く感じる。時差も1時間だし飛行時間も2-3時間だし、また時間を見つけて出かけたい。

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