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植村泰一フルートリサイタル

木曜日は植村先生のリサイタル。オールバッハプログラム。対位法的な作品と長時間接していると思いのほか疲労する。実時間より時間が長くなったような錯覚に陥る。前半2つソナタを終えて40分しか経っていないのは信じ難かった。

プログラミングが素晴らしい。後半は、チェロのための組曲Es-durをフルートでというのと、音楽の捧げ物のトリオソナタをピアノとのデュオで。この組み合わせはなかなかないと思う。特にソロは味のある演奏でした。

今回、レーマン調律でやりましたが、先生のルイ・ロットとよく合いました。レーマンだとAが高いので439くらいまで下げてもらったのがよかった。

鎌倉・妙本寺

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土曜日は鎌倉・妙本寺本堂でのコンサート。チェンバロの色合いと仏具の朱色が絶妙に合う。「前から置いてあった感じ」とはご住職の感想。

本堂の響きは本当に素晴らしかった。天井が高く、その木の響きが弦楽器にもチェンバロにもなじみ、残響も丁度いい。周りは樹木に囲まれ、何ともいえない神秘的な空間だった。


新作クラヴィコード

先週の木曜は、新作のクラヴィコードを試弾できるということで江戸川橋の楽器店に出動。お昼休みを利用してのぎりぎりの時間使い。piano passageというこの楽器店、行ってみるとクラヴィコード奏者のTさんが迎えてくれた。そういえば以前にここで働くことになったと伺った。「やはり砂原さんでしたか」と。ほんと、この業界はせまい。


楽器は45鍵の小さい楽器ながらなかなか堂々とした響きに驚く。聞けばJean Tournay氏が送ってくれたという、1600年くらいにイタリアの修道院で作られたというモデル。重さも9キロと持ち運ぶには相当ラクだ。


11月にはこれを製作した高橋靖志氏を含め5人の製作家によるクラヴィコードの展示会が行われる。これは画期的なイベントだ。11月20日21日は千駄ヶ谷へ行きましょう。


http://blog.livedoor.jp/ongacst/




本当は即興といきたいところ

biber-ciacona

チェンバロ伴奏の準備をしています。通奏低音は本当は即興でいきたいところですが、何せ不慣れなもので、興に乗ると間違える。で、設計図くらいは書いておこうと思い、ノーテーションソフトでソロのパートとバスだけ書き出し、右手部分に余白の五線を作った。そこにいろいろ音符のアイデアを書き込めるというわけ。


25キーの入力用鍵盤を使って、意外と楽しく打ち込めた。左手で音符の長さの種類(4分音符だとか付点8分だとか)をコンピュータキーでタイプし、右手は鍵盤キーを音符の高さを追って弾いていく。出来た譜面には鉛筆で書き込んでいく。デジタルとアナログのいいとこ取りだ!


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