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妙心寺

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この季節、京都をそぞろ歩くのが好きだ。人が少なくていい。臨済宗の総本山、妙心寺に足を運んだ。

まず法堂(はっとう)で狩野探幽の天井画、雲龍を見て、次に退蔵院で枯山水と庭園を楽しむ。

妙心寺境内にはたくさんの塔頭(たっちゅう=敷地内の小院)があり、すべてを訪問するのはたいへんだ。で特別公開をしていて、また冬の公開は初めてという大法院に。禅寺は枯山水が多い中、ここは路地庭園。土方稲嶺(とうれい)の襖絵、叭々鳥図の他にも江戸期の本物の掛軸が。茶室「有隣軒」は孔子の「徳不孤必隣有」(徳をつんだ人は孤独にならず必ず隣に人がいる)に因む。いい話や。

人が少ないせいもあるかも知れないが、どこへ行っても案内の人がとても親身で丁寧なのがいい。「どうぞゆっくり見ていって下さい」知り合いの家に遊びに行ったような気持ちになる。

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大法院


また大雪

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11日はパストラルかぞで声楽のコンサート。さすが持木文子、小ホールだが満員の入り。圧巻の歌唱でお客さんを熱狂させる。

15日と16日は銀座ヤマハホールでリトルピアニストコンサート。聴き仕事の中盤ピーク。それにしても土曜日の大雪は凄かった。お陰でせっかくの晴れ舞台なのに欠席を余儀なくされる出演者が多く、可哀想だった。僕は悪天候を見越して、前日に市ヶ谷スタジオに泊まったため、何とか辿り着けたが、雪道を何度滑って転倒しそうになったことか。そして靴と靴下はびしょ濡れ。それ履いたまま涼しい顔で講評書きましたよ。

それにしても、被害も相当出ていて、まだ救助されない人々もいるようだ。何とか無事に助かってほしい。もう3週連続の雪はご勘弁!


試験・作品偽装・大雪 疲れた〜

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京芸の実技試験、3日間連続でしたが、無事終了。連日遅くまでかかりましたが、中日のコンチェルト試験終了はもう20時近くで、さすがに疲れました。

その間、ゴーストライター問題で騒然。食品偽装の次は作品偽装。音楽界では近年にない大スキャンダルで、影響は広範囲に及び、あちこちでコメントで飛び交っています。僕は雑誌記事で作曲家の名前を知っていたくらいで、音楽は聴いたことがありませんでしたが、とても他人ごととは思えない事件。今回巻き込まれなかったといって決して安心はできない。判断力、審美眼がいかに大切か、こういう事件が明るみに出て、あらためて炙りだされたように感じました。一流の腕をもった作曲家が、メディアでは「売れない作曲家」とされ、その人がダウングレードして書いた作品が、世間で大受けしたという事実にも虚しさを感じます。

金曜日に東京芸大の試験のため千葉に帰り、日曜日がまた京都で試験なので土曜日のうちに移動。前日から警戒されていた雪、朝は積もったもののそれほどでもなかったが、昼から本降りになってきた。結果的に関東では16年ぶりという大雪。新幹線も大幅に遅れた。ほんと、今週は疲れた。


いざ聴き仕事の本丸へ

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来週から大学の試験期間。金曜日はリハーサル。さあどうなることやら。

土曜日はコンサート形式オーディション。南大沢に初めて参上。発達した近郊型都市だ。演奏者は21人ながら10時から20時半までの長丁場。ひとりあたり平均25分という型破りのオーディション。なかなか聴き応えありました。

来週からまた聴き仕事の連続。身体よ、もて!


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