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金沢

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先週末は金沢でレッスン。金沢も年々人が多くなって、外人も増えた気がする。とんぼ返りなので、ほとんどどこも見ていないが、車の中から覧る城址公園など、綺麗だった。

昼休み、美味しいコーヒーでくつろぎ、夜はおでんや、最近は並んでしか入れない居酒屋「黒百合」で白山堅豆腐やたにしを楽しむ。

土曜日は暑かったが、日曜日は雨で少しひんやり。もう少し冷房なしで過ごしたいなあ。


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RFTの5インチ

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普段はシュルツの8インチのフルレンジユニットで聴いている。デスクではアイソネッタというラジオスピーカ。どちらもドイツもの。レトロなスピーカーは、なんとも言えない透明感と、素朴さ、暖かみがあるように思える。そして今回、キャンセルがでたため格安になったという、RFT(これも東ドイツのメーカー)の5インチを手に入れた。これも澄み切った音でよく鳴ってくれる。ラジオスピーカほどではないが、軽く持ち運べて、どこでも手軽に気持ちのいい音環境が作れるのが嬉しい。

暑い夏は、家に引きこもって音楽聴こう。


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Schultz 8inch


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isophon isonetta


風薫る

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暑くなる気配はありつつも、風は爽やかで、夕方など涼しく、この季節をもう少し楽しみたい。ときどき谷中墓地を通って藝大へ行くが、今はいいとき。

金曜日は京都ブライトンホテルで、ワサブローさんのステージを楽しむ。パリと京都を股にかけるシャンソン歌手。歌はもちろんMCが面白い。ネイティブでしかもちょっと古い京都弁。上七軒育ちだそうだ。ピアニストの中島徹さん、剛柔とりまぜて素晴らしい。特にピアニシモは人の心をぐっと持っていく。

その後は新歓コンパ。今年の新入生はメンズが多く、15人中5人。僕のクラスにも2人。この日は時間が過ぎるのが速かったな。だが季節は駆け足で行ってしまわないでほしい。


あ痛たた

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GWは旅行へ行かないことになったので、少し贅沢な食事を千葉のフレンチで。丁寧な仕事で満足。

それから正月以来、久々に実家へ行き、母の顔を見る。ついでに十条銀座の名物かき氷と氷出しのお茶。

平穏に終わるはずだったのだが、最後にアクシデント。車庫脇の枝切りで塀に登って作業していたが、判断悪く転落。腰から落ちたが、車に当たってワンクッションあったのが良かったのか、奇跡的に腰は無事。車は凹んだが・・・。ところが右手小指を負傷してしまった。ちょうど戸に挟んだような感じで、紫色に腫れ上がって痛い。幸い骨折は免れ、安静にしていれば良くなるようだ。猛反省!!


牧野縝リサイタル

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金曜日は北海道が吹雪で、京都も東京も肌寒かった。

ミューザ川崎の市民交流室で、牧野縝先生のリサイタル。こんなに集中して聴いたのは久々に思える。というのも、出てくる1音1音がことごとく今まで聴いたことのないアイデアから来るもので、聴き入ってしまう。初めに感じたのは、濃淡の弾き分けの著しいこと。音と音の繋がり方に特徴があり、ベタなレガートがないこと。そして、ペダルが極端に少ない。総合的な響きのまとまりより、個々の音たちの、ときに寄り添い、ときに相反するエネルギー関係の機微が浮き彫りにされる。とても新鮮な感覚だ。

自作「映像」についてドビュッシーは、「この曲はシューマンの左、ショパンの右に座席を占めるであろう」と述べたというが、この日のプログラムは、シューマン「森の情景」、ドビュッシー「映像第2集」、ショパン「バラードト短調とヘ短調」という、本当に「映像」をシューマンとショパンで挟んだもの。

シューマンのグロテスクで軋んだ音響、ドビュッシーの脂肪を削ぎ落としたような清冽さ、そしてショパン孤独な叫び。それがペダルで包まない、地音とその淡い残響によって描かれる音響世界は、墨絵を想像させられた。


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