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さよなら2009

もう年が変わります。年頭に思ったことを半分もできなかった気がします。


さて先週嬉しいニュースが。今年3月に福岡でクラヴィコードの公演をしましたが、そのときに家内と娘を連れて行きました。演奏会の打ち上げでも彼らはスタッフと同席したのです。演奏会をお手伝い下さったある方が、娘が大人10人くらいと楽しく会話しているのをほほえましく見ていて下さったようで、その様子を、屈託なく大人と関わる少女として、毎日新聞に投稿して下さったのだそうです。それが採用されて掲載されたとの連絡がありました。


なんか子供がいちばん活躍した年だったかも知れません。

来年もどうぞよろしく。

夕焼けとインフルエンザ

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冬の夕焼けは特に色がきれい。車で家への帰路で景色に見とれていました。いやすごい空だなと思いつつ、家に着くと子供がまさかのインフルエンザ。5年前にタミフルで脳症一歩手前まで行ったことが頭をよぎる。しかし今8歳の娘は逞しくなりました。1日で熱も下がり、翌日はもう寝ているのが退屈で、起きて絵を書いたり宿題をしたりゲームをしたりしていたようです。

僕もお陰で学校を休むことになりました。変に予期せぬ練習時間が取れたものです。


この美しい空の下、ウィルスたちも元気に活動しているんだなあ。


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関西公演

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クラヴィコードの植物文様、関西公演が終わりました。


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土曜日は大阪・谷町にある「楓ギャラリー」。「100オブジェ」という限られたスペースに100人による作家のオブジェが展示されるイベント開催中のコンサート。立見もいらっしゃるくらいの盛況。天井が高めで、床が木材のため、たいへんよく響き、ギャラリーのサイズといい、クラヴィコードの演奏には適した空間だと思いました。

お客様の集中力も高く、濃厚なときを過ごすことができました。



日曜日は神戸・元町に移動。C.A.P(芸術と計画会議)という非営利団体が主催してくださいました。会場は、昔ブラジル移民をアシストしたという施設をリフォームしたという由緒ある建物。その5階のホールで行いましたが、ここも何とも言えない心地いい響きをもったところでした。外の音はときどき聞こえはしますが、例によって「植物文様」は環境音も音楽の中に取り込んでしまう作用があり、お客様のアンケートの中に「外の音が気にならず、むしろ心地良かった」という内容の感想もあったほど。ここも盛況でした。


関西では初めての「植物文様」公演、何かを投げかけることができた手応えを感じた2日間でした。


ナンケンやったね

東邦の作曲OB、難波研君が、2010年度の武満徹作曲賞のファイナリストに選ばれました。これすごいことです。


この作曲賞、武満徹のアイデアで、審査員はひとり!という大胆なもの。毎年違う作曲家が独自の判断で受賞作品を選ぶ。これいいですよね。だいたい作曲のコンクールは審査員の意見が割れやすい。結果、落とし所を模索して作品が選ばれてしまったり。ひとりが選ぶのだから、もちろん責任もひとりが負う。その審査員だが、初回はデュティーユだし、それから続くのがリゲティ、ベリオと錚々たる面々。今年はスペクトル音楽の大御所、トリスタン・ミュライユ。


来年5月30日15時オペラシティ・コンサートホールにて本選。応援に行きましょう。


武満徹作曲賞ホームページ

http://www.operacity.jp/concert/award/index.php


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