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4月も終わり、寂しい寂しい

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23日 音楽学部の交流会。事務局の方も交えて楽しいひととき。来年は幹事やー。

26日 生徒のコンチェルトのリハを聴きに「いかるがホール」まで。法隆寺まで来て観光できないのは辛いな。

27日 富喜子会。蓼富喜子さんの見台開き。神楽坂・幸本(ゆきもと)にて。間近で名人たちの演奏が聴けた。やはり房喜師匠がいないのは寂しい。


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この4月で大好きだった木屋町のおばんざい屋さん「花かぶら」が閉店する(開店から19年)。今まで本当に有難う。とても寂しい!!


またひとけた気温

この頃は寒さがぶり返しています。個人的には、暑いのにくらべれば全然いい気持ち。

19日に横浜の楽器店で、研修会の講師を勤める。50人ほどの先生方が2時間の講座を熱心に聞いて下さいました。内容は子どもの弾き方を、奏法の歴史や手の構造などから考えてみよう、というもの。

20日は、渋谷・松濤のタカギクラヴィアで、大井浩明さんのピアノによる(彼にしては珍しい)バッハ・パルティータ全曲を聴く。ペダルを全く廃し、自ら「正解の見つからない鍵盤修行(Clavier-Uebung)」と言うように、意欲的かつ実験的な示唆に富む演奏だった。「古楽器を超える強弱差はつけたくない」としながら、レジスタの変更を思わせるダイナミック変化や、残響の少ないサロンでの硬軟交えた離鍵コントロールが印象深かった。

大学本格始動・フォルテピアノ・見台開き

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10日、京芸入学式。その後定演ソリストオーディション。11日、ピアノフェスティバルオーディションと開始早々オーディションラッシュ。

12日は、6月のフルートリサイタルのための練習に都内の古楽器スタジオへ。Johann Georg Groeberオリジナルフォルテピアノの美音にしびれる。これが当日使えないのが残念無念。

14日は今月末の蓼富喜子さんの見台開きのための練習に、故・蓼房喜師匠のお宅へ。ご遺族がご好意で練習のためにしばらくお貸し下さっている。いつも通っていた所だが、この日は師匠が亡くなって以来初めて伺うため、いろいろな思いが交錯する。お稽古の部屋には遺影が飾られていて、また悲しみが募ってくる。

なんと「邦楽の友」に自分の名前が出ていて驚き。写真は師匠の手書き譜「雨の鎌倉」。頑張ります。


恩師を囲む会 & アート・デイ

7日:恒例になっている恩師を囲む会。前日の爆弾低気圧を受けて、晴れたもののまだ風の強い日だったが、なんとか無事に行われた。

恩師、中山靖子先生は卒寿を過ぎられてもお元気で、そのお話には毎回驚かされる。今年は、まず会の幹事を引き受けてくださったお二人について話された。門下生の経歴や、いかに素晴らしい勉強をして来られたかについて話されたが、その記憶力の凄いこと。留学経験やどこで演奏されたかなど細かく覚えていらっしゃる。

また、その昔先生がご夫妻でドイツ留学中に、正装してオペラを聴きにいらした際に、なんと皇太子ご夫妻に間違われ、しかも現地の新聞にそのことが載ったという、仰天のお話。「恐れ多くも」とおっしゃるけれど、その優雅ないでたちからはあり得る話だなあと。どれだけエピソードがあるのだろう。


8日:東京芸大のスタート。

そのあと国立近代美術館で「フランシス・ベーコン展」。凶暴さと爽やかさが共存するアンビヴァレントな世界。デヴィッド・リンチも影響を受けていたというのは大いに頷ける。

そのあとはドイツ文化会館で「異なる世界の間で」と題されたシンポジウム。小笠原美環さん、Kota Ezawaさんという日本に生まれながらドイツやアメリカで育ち、活躍されているアーティストにスポットが当てられたものだった。ここでもやはりアンビヴァレンシーが感じられ、AnonymityやUniversalityといったキーワードが印象的だった。現代アートにもたいへん惹かれる。ウェブをご覧あれ!


小笠原美環

http://www.miwaogasawara.de/


Kota Ezawa: Beatles California Über Alles



4月の空気

4月になりました。新しい生活が始まるこの季節は、いつも淡い期待感のようなものが不安定な気候と相俟って独特な空気を作るようで好きです。世界的には10月スタートが主流のようですが、日本ではやはり4月スタートがいいな。ほんとは桜もこの時期に蕾であってくれると嬉しい。今年はもうほとんど終わってしまったけど。

今年度どんな生活が待っているのか、秘かに楽しみにしています。

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