またひとけた気温

この頃は寒さがぶり返しています。個人的には、暑いのにくらべれば全然いい気持ち。

19日に横浜の楽器店で、研修会の講師を勤める。50人ほどの先生方が2時間の講座を熱心に聞いて下さいました。内容は子どもの弾き方を、奏法の歴史や手の構造などから考えてみよう、というもの。

20日は、渋谷・松濤のタカギクラヴィアで、大井浩明さんのピアノによる(彼にしては珍しい)バッハ・パルティータ全曲を聴く。ペダルを全く廃し、自ら「正解の見つからない鍵盤修行(Clavier-Uebung)」と言うように、意欲的かつ実験的な示唆に富む演奏だった。「古楽器を超える強弱差はつけたくない」としながら、レジスタの変更を思わせるダイナミック変化や、残響の少ないサロンでの硬軟交えた離鍵コントロールが印象深かった。

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