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金沢富山

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土曜日から4日間の北陸滞在でした。東邦音大のOB会である「金沢ミューズの会」主催のコンサートに出演させていただき、日曜は出張大学説明会でのレッスン、月曜日火曜日は、東邦が日頃お世話になっている金沢富山の高等学校を表敬訪問。


コンサートや説明会をセットされたミューズの会の皆様、本当にお世話さまでした。

また高校訪問では金沢在住の東邦大学院OBのIさん、富山在住のHさんにお手伝いいただき、充実した4日間でした。


夜は一緒にお食事をさせていただき、北陸の美味を堪能。金沢のおでんを初めて体験。なんと昭和30年から続いている老舗。こういうお店大好きです。おでんだねとしての焼き豆腐は目から鱗でした。


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卯辰山からの夜景を楽しむとともに、展望台周辺を撮影してみると、淡い外灯の光で幻想的な写真が撮れました。


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今日からまた日常です。

Was man über Musik wissen muß

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「音楽について人が知るべきこと」。まんまですが、ドイツで使われている楽典の教科書。今日、都内の私立高校の要請で、大学からの出張授業に行ってきました。高校生だと、もしかすると楽典を習っていない可能性もあると思い、20年前に買ったこの本を読み返してみると、なかなか面白い。日本の楽典の本と、持って行き方が違う。


例えば音程。日本の楽典の本だと、まず比べる音同士を幹音(変化記号のないナチュラル音)にしてから音程を導きだした後に変化音を考慮して、最終的な音程を割り出す。

ドイツのやり方だと、先に音階を紹介してから、もとの音の長音階上にある音程は完全音程または長音程になることを説明する。


例えばミ♭ーソの音程。日本流にやると、ナチュラルのミーソの音程をまず調べ、この中にミーファの半音が入っていることからいったん短3度と判定、その後♭を加味して半音広い長3度と断ずる。ドイツ流は、♭を取らずに変ホ長調上にソがあるかどうかを調べる。ソは変ホ長調上の音なので、すんなりと長3度とわかる。このほうが絶対早いし、感覚的でもあると思います。だからドイツでは教える順番も音階ー音程となるのですが、日本の本は音程ー音階の順が多いのです。


旋律の調判定のような項目もこの本にはありません。和声なしに、旋律だけで調性を判定する状況があまり現実的でないからだと思います。


この本は総ページ数64ページ。しかもB6サイズ。音楽の基礎をコンパクトに!という感じがするんです。基礎だからこそ大切。こういう本が翻訳されてほしいです。



あったらいい折り傘

雨の季節ですね。僕は折り傘愛用者です。いつもカバンに入っている。最近は、薄型軽量がすすみ、とても軽いしスペースもとらない。でも、ひとつ難点が。たたむときに手間取るんですよね。あれなんとかならないかな。骨が6本あると、一本につき一個ずつ台形みたいな形作って折り紙折るみたいにたたむ。傘が古くなってきたり、シワができたりすると、なんか違うところで折ったりして嫌だ。いっぺん変な折り方すると次からもうダメ。


開く閉じるがワンタッチ、とうたっている折り傘もありますが、柄がワンタッチで小さくなるだけ。あとは自分でたたまなくてはならない。おんなじじゃん。長い傘のほうが、その点ラクです。


そこで提案(誰に??)。よく、線が太くついているジャージのパンツあるじゃないですか。ちょっと盛り上がったような線があるやつ。あんなの傘につけられないかな。傘の折り目のところにあんなのついてたら、小さくしたときに、もうたたむべきところで折れている!!ひも巻いてマジックテープでつけるだけ! どうです。いいアイデアでしょう。

院内コンサート

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木曜日に都立大塚病院のロビーで、コンサートを行いました。これは東邦音大の学生がボランティアで行なっているコンサートで、病院に来ている方々に聴いていただこうというもの。親しみやすい曲を中心にプログラムを組みます。今回は、僕の受け持ちの学生たちに順番が回ってきました。




ここで興味深いことが、発覚! というのは、学生の一人がこの病院で生まれたというのです。何という縁でしょう。音楽を勉強していたことで、こういう形で恩返しができるとは、思ってもみなかったでしょう。


学生にとって、聴いていただけることが何より。温かい雰囲気の中、とても緊張しつつも、気持ち良さげに演奏していました。こういう機会は本当に貴重。またこの病院のロビーは地下にあって、4階か5階まで吹き抜けになっており、音がとてもよく響きます。そこいらの音楽ホールより透明感のある音で、思わず聴き惚れてしまう音色です。演奏し終わった学生たち、感激した面持ちでした。

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