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中世の作法

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土曜日は等々力で中世音楽センターの講座を受けた。ソルミゼーションや、ノートルダム楽派の譜読み、アルス・スブティリオールの複雑な書法などを体験した。なかなかたいへんだったが、とても興味深い。中世的なソルミゼーションの手ほどきを、今やってもいい、というかやったほうがいいかも知れないと思った。せっかく先達が記譜を始めてくれたわけだから。

日曜日の夜から草津温泉に移動。避暑をかねてひとり合宿(笑)。草津の蕎麦はレベルが高い。今回は毎食蕎麦にしようかな。夕食終えると、ちょうど明日の草津温泉感謝祭のリハーサルをしていた。衣装はつけていないながら、ほぼ式典をそのまま行っていて、引き込まれてしまった。横笛がすごくいい。

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草津温泉感謝祭のリハーサル


実技試験終了

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祇園祭は後祭で賑わう(ボケボケ写真で雰囲気だけどうぞ)。

週末から月曜日にかけて、前期ピアノ実技試験。日曜日の4回生による学内リサイタルは、公開演奏。蒸し暑い中、たくさんのお客様。学生も弾き甲斐があったろう。今週いっぱい続く伴奏試験が終われば前期は終了。

すぐに8月。けっこう忙しい8月。



じめじめ

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空気の中から水がしたたり出てきそうな湿度。このじめーっとした不快感はたまらん。

今日は学生の試験ゲネを長時間聴く。4回生は60分のリサイタルプログラムなので、集中がたいへん。

先週土曜日は、9月に鶴見で行うコンサートのリハーサル。初めて桐朋学園の調布キャンパスにお邪魔する。コンクリート打ち放し。近代的な設備。今どきの私学はこうだよな(苦笑)。オーボエのKさんとは、ほぼ30年ぶりの再会。久々にミュンヘン留学時代の懐かしい話しができた。


漆黒サウンド

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金曜日は目白のカトリック東京カテドラルでオラショクラブのコンサート。丹下健三の設計による教会。スペイシャスな空間で美しい響きを堪能した。演奏は格調高く、ハイドンやフックス、モーツァルトやシューベルトによる宗教音楽の魅力をよく伝えていた。

月曜日は東京シンフォニエッタの定期。東京文化会館小ホール。「師弟。その美学」と銘打ったコンサートで、演目は前半に酒井健治とミカエル・ジャレル、後半にゲオルク・フリードリヒ・ハースとフリードリヒ・ツェルハという組み合わせ。残念ながらツェルハは時間の都合で聴けなかった。前半の酒井とジャレルは、エレクトロニクスがアコースティックと溶け合う面白さ。ジャレルのコントラバスの扱いは、幅広い音程を駆け巡って弾いているのに、ほとんど音程を感じさせない。だが、響きの種類は多彩という不思議。ハースの作品は特にユニークだった。低音楽器ばかりを集め(バスクラ、コントラファゴット、コントラバス、チェロ、アコーディオンなど)濃い色に濃い色を塗り重ねたような漆黒サウンド。アコーディオンがこのように深い低音が出るのが新鮮に感じられた。


もう逃げられない

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抜糸が済んで、手術から12日経過。痺れはまだあるが、日常生活には影響ありません。

7月に入り、暑さも本格的に。もはや、深夜も早朝も日陰でも逃れられない。

土日はピティナ・コンペティションの審査。2日間とも10時から19時半までのハードワーク。演奏も若さとエネルギーにあふれて、お腹いっぱい。

京都はもうこんな季節。こちらも、これからエネルギーに満ち満ちてくる。


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