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箏ライブ

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西荻窪にあるライブハウス「音や金時」で丸田美紀さんの箏ライブ「植物文様」を聴く。特に今回、曲ごとにさまざまな調律が使われたのが面白い。

京芸の博士課程に在籍の作曲家・増田真結さんの新曲はイスラム音楽を思わせる音律。中川佳代子さんの弾く箏と歌がそれに絡む。

30歳ほどで早逝した芦川聡(ブライアン・イーノにいち早く注目した)のプレリュードはピタゴラス音律。高いEが和音に溶ける。

満を持して登場した藤枝守氏の植物文様、もともと箏から多くのインスピレーションを得ている。3度を純正に合わせた調律や、氏が独自に編み出した調律など、響きの多様性を聴かせてくれた。ジャズのブルーノートを思わせるような音程や、ギリシャの古代旋法のような狭い音程など、馴染みは薄いはずなのに何故か心地がいい。

箏歌「般若心経」では丸田さんの歌声に本当は客席で聞いているだけのはずの藤枝さんの声も絡んできた。伊藤比呂美さんが訳したテキストに入っていったのだろう。現代人のための経典として成り立ち得るかも知れない。



卒業式

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美術の学生のお陰で楽しい卒業式。仮装している学生がけっこういる。天使、亀の甲羅をしょったカッパ風の女子(これいちばんウケてた)、ドラゴンボールに出てきそうな変に武装し顔が爬虫類風のヤツなどなど。会場の隅にいたトーテムポールは、まさかの登壇。なんか丁度いいハメの外し方だなあ。皆さんおめでとう。


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城南宮のしだれ梅と歌舞伎

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今日は思いがけず中世を堪能した一日だった。

昼は城南宮のしだれ梅。今が見頃だ。ここは平安期に建てられた趣きのあるお宮と庭園。


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夜は南座で秀山祭三月大歌舞伎。能の演目としても有名な「船弁慶」。松羽目物といって、舞台を能舞台に似せ、舞踊が見せ場の演目。静御前が義経との別れの場面での舞が前半の見せ場。能面のように表情を変えずに悲しみを表す。後半は平知盛の亡霊と義経、弁慶との攻防がクライマックス。ここでは笛と打ち物の存在感が大きく、たいへんな緊迫感。なんとこの知盛と静御前が同じ人が演じているのだ。まさに正反対のキャラクターとシチュエーションを三代目を襲名した中村又五郎が熱演した。





ライオンキング

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3月に入り毎日のように飲み会。忘年会シーズンでもないのに。我々学校人にとっては学期末というのがちょうど一段落する季節ということだろう。

で、ひょんなことから食事前に「ライオンキング」を観ることになった。生のミュージカルは小学生以来初めて。観客の大半は、制服姿の高校生(と思しき)の団体。なるほど、学校の劇場鑑賞なんだ。

舞台は気合いの入ったものだった。子役もしっかりと演技してた。あの有名な人間が着る(?)動物たちは、思わずやってみたくなるものばかり(チーターとかキリンとかシマウマとか)。

動物たちもそうだが、装飾も華美ではなく、アナログなアイデアが多くていい。太陽は縦型のアコーディオンカーテンみたいだし、河は反物(笑)、大きなライオンの顔もパーツの組み合わせ。釣竿の先についた鳥たちは羽根が細かく震え、お土産としても絶好の商品になるのではないか。

音楽はほとんど録音だと思うが、両サイドでパーカッショニストが二人、生演奏で大活躍している。人の声はどうやってマイクで拾っているのだろう? ときどき口パクやってるのか? チーターの顔と人の顔はワイヤーで繋がっているに違いない、崖から逆さに落ちるのは吊られているのが分かっているとはいえ怖いだろうとか、何かと裏事情に興味がわいた。


ピティナ課題曲説明会

浜離宮朝日ホール小ホールで行われた課題曲説明会、終わりました。今回初めてでしたが、皆さんの熱心さに圧倒されました。平日の午前中から会場一杯の約350名のご来場。チケット完売だそうです。入口のところには開場前から多くの方が並んでおられました。

僕は明日入試業務があるため、一足お先に失礼しましたが、聴講される皆さんはお昼休みをはさんで7時間という長丁場。お疲れさまです!

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