妙心寺

この季節、京都をそぞろ歩くのが好きだ。人が少なくていい。臨済宗の総本山、妙心寺に足を運んだ。

まず法堂(はっとう)で狩野探幽の天井画、雲龍を見て、次に退蔵院で枯山水と庭園を楽しむ。

妙心寺境内にはたくさんの塔頭(たっちゅう=敷地内の小院)があり、すべてを訪問するのはたいへんだ。で特別公開をしていて、また冬の公開は初めてという大法院に。禅寺は枯山水が多い中、ここは路地庭園。土方稲嶺(とうれい)の襖絵、叭々鳥図の他にも江戸期の本物の掛軸が。茶室「有隣軒」は孔子の「徳不孤必隣有」(徳をつんだ人は孤独にならず必ず隣に人がいる)に因む。いい話や。

人が少ないせいもあるかも知れないが、どこへ行っても案内の人がとても親身で丁寧なのがいい。「どうぞゆっくり見ていって下さい」知り合いの家に遊びに行ったような気持ちになる。

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退蔵院

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大法院


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