エイジングの魅力

鳥取・松崎のゲストハウスで出会った40鍵のミニピアノが気になって、それと同タイプの楽器を修復したという名古屋のピアノ工房を訪ねた。

河合楽器の黎明期、戦前の恐らく1920年代後半から1930年代前半にかけて、ピアノを普及する目的で作られたとみられるこのミニサイズのピアノ。そのコンパクトさにも驚くが、さらに驚くことに、ひとつの鍵につき弦が1本ずつである(現在のピアノはひとつの鍵盤で3本の弦を鳴らす)。ハープのような鳴り。アンティークな外観も含めて、惚れてしまいました。一般に鍵盤楽器は消耗品と認識されているが、エイジングによる音質向上もあるのではないか。

写真(2017-04-18 11.58)

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