夢のような山陰紀行から帰り、大学の現実生活が本格的に始まっている。東京も京都も桜はほとんど葉桜になって、代わりに気の早いツツジや木々の新緑が目につくようになった。
犬と散歩すると落ちた桜の「がく」がいっぱいくっつくのも、この季節ならでは。ときどきもう夏になったかと思わせるような暑さを感じさせる日もあるが、まだ辛うじて春の清々しさを感じさせてくれる。
だが今年は霞がかった春らしい感じがあまりなかったなあ。いましばらく春の空気を楽しみたい。
藤枝守「クラヴィコードの植物文様」
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