いい名前だと思って入ったショットバー、名前以上にいいバーでした。
店内は暗く、高めの天井からカウンターの一部をスポットライトが照らしているだけ。それが文字通り「月」のように見える。カウンター越しには、普通、酒の瓶が並ぶが、ここはグラスだけが並んでいる。グラスの下から柔らかな白い明かりが灯り、グラスのシルエットを美しく浮かび上がらせる。照明はほぼそれだけで、隣の人の顔もよく見えない。
バーテンは、出来上がった飲み物をその「月」の部分の少し手前に、ひとまず置いてから、ひと呼吸おいて、すっとその円の中にすっと差し出す。いい演出だ。
グラスに凝るバーは好きです。ホワイトレディは大きな満月のようなグラス、スペイサイドモルトはちょっとバカラに見えない古いバカラで目からも楽しめました。
ショットバー「月下独酌」名古屋市中区錦３丁目
