夏期合宿

今年はモーツァルトのピアノトリオ全曲に取り組むというハードな内容。過去2度お世話になったヴィオリニストのSさんに、今回はチェリストのYさんにもご協力いただき、充実した合宿になりました。

モーツァルトが8歳のときに書いた初期の作品群 k.10-15と晩年の熟達した書法によるk.500番台を中心とする作品群の対比は興味深いもがありました。昨年まではヴァイオリンソナタをネタにしていましたが、そこにチェロが加わることで響きの広がりかたがまったく変わることも経験できました。

3日間弾きどおしでご協力いただいた、S、Y両氏に心から感謝です。


モーツァルトのアンサンブルをすると、とてもよい効果があらわれるように思えてなりません。なぜかというと、ヴァイオリンとチェロとの音量に合わせて美しく響くことを心がけることで、微妙な音量コントロールを余儀なくされます。いやおうなく荒いタッチは控えなくならなくなるのです。そして小さめの音量の中で、いろいろな音色を作ろうと工夫することになります。

学生たちの中に健気に「何とかしよう」という気持ちが生まれ、短期間にすごく上達をしているように感じました。


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