幽玄の音

日曜日、フルートの植村泰一先生の喜寿記念コンサートとお祝いの会。コンサートは浜離宮朝日ホール。前半のプロはエラールハープ(あのピアノのエラール!)の伴奏で、バッハBWV1033、川崎優先生(重鎮!)の「暁の祈り」他フランスの小品。


何という清純な音。必要最小限なのに大きな存在感をもつ音。まるで水のよう。しかも安定した音程のなかに微分的なゆらめきが絶妙で、和の笛を聴いているような思い。とくに川崎優先生の曲はその作品の濃密さも相俟って、独特な世界が展開された。


後半はフルートオーケストラをバックにケックラン、廣瀬量平、モーツァルトなどの作品。指揮の青木明先生をはじめオーケストラのメンバー全員と植村先生との絆、一体感を感じる。


演奏は続けていくことに意味があると改めて感じる。また演奏は献身であるとも。

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