聲明とヴァイオリン

アマゾン・ヴィデオで寅さんを見ているが、初代おいちゃんの森川信や、その後の松村達雄は、自分より歳下で演じているのを知って軽くショックを受ける。

日曜日は杉原まさみさんの池上・本妙院でヴァイオリンを聴く。シュメルツァー、ムファット、ビーバーと17世紀もの。チェンバロは山縣万里さん。楽器は加屋野木山さん製作。バロック・ヴァイオリンに転向して間もない杉原さんだが、なかなか堂に入った演奏。山縣さんも軽々と支える。伴奏はこうでなくっちゃ。チェンバロは温かな音色で本堂を満たす。BSのカメラが入っていた。

終曲のビーバーのパッサカリアは聲明と一緒に奏されたが、これはなかなか秀逸なアイデア。もともと無関係に進むはずが、互いにループしながら変に同期するような場面があり、ミニマル的な現代曲の趣きをもち、オーディエンスもここにいちばん引き込まれているように感じられた。

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