法事

9月になったが、まだまだ暑い。

先週末は祖母の法事でほぼ一ヶ月ぶりの関西。こちらの暑さはやはり格が違う。それでもピークよりはだいぶましらしい。

久々に従兄弟が揃った。僕がいちばん年長なのだが、みんな50代に突入したので、もうあまり年齢差を感じない。

母が7歳くらいのときに、祖父は戦死した。郵便局員だったようで、母が幼いころ祖父に弁当を持って行っていたという。本来通信員である郵便局員は徴兵されないのだそうだが、もう戦争終わり近くはそんなこと言ってられない状況だったのだろう。終戦直前に徴兵され、フィリピン・ルソン島で亡くなった。

残った祖母は女手ひとつで、母とその妹の叔母を育てた。もうひとり、末っ子に男の子がいたが、1歳で麻疹にかかって亡くなった。戦争直後で、医者が自分の子供のために薬をとっておくため、もらえず亡くなったと。母が抱く腕の中で亡くなったそうだ。1時間で硬くなってきたと。そして泣き続けたそうだ。火垂るの墓の世界みたい。日差しが照りつける中、祖父と祖母の面影にひたった。

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