身体が悦ぶショパン

少ししのぎやすい日もあったが、また本気で暑くなってきた。

先週はビッグニュースが続いた。参院選で与党が勝った後の13日、天皇が生前退位を希望と伝えられ、翌日宮内庁が否定。14日はニースでトラックテロ、15日はトルコでクーデター。世の中の空気が不穏で不気味だ。

来週で大学が終わり、再来週からインドネシア。コンサートのために久々にショパンを練習しているが、彼の偉大さを再認識している。それは誰もが認めることではあるのだけれど、弾いた人だけが解る愉悦があるように思えてならない。音楽だけではない、身体が悦ぶような感覚。若い頃から課題に感じてきたことが、この歳になって解ってくるようなところもある。だからついつい練習したくなる。ショパンがピアノを通して感じた音楽と技術の、なんと深遠でなんと思考性に富んでいることか。今さらながら驚き、感謝している。

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made by satoru sunahara