先週の水曜、草津国際音楽祭でブルーノ・カニーノを聴く。犬に留守番させても行ってよかった。まもなく80歳になろうというこの鬼才のタッチセンスとユニークさは、やはり生で味わうべきだ。
プログラムもヤナーチェク、シューベルト、西村朗、ドビュッシーと多彩。ドビュッシーの「ラモー讃」では左足をほぼ直角に外側へ曲げて、ソフトペダルとソステヌートペダルを同時に踏むという技を使っていた。ああそうか、やればできるんだ。
すべての音をシャープな点で捉えているような感覚を覚えて、こういう演奏を聴くと、真似したくなるし、弾く楽しみを再発見した思い。
今日は野反湖まで遠足。予想外と言っては失礼だが、本当に見事なコバルトブルーだった。