プレトニョフ

23日浜離宮朝日ホールで、プレトニョフを初めて聴く。7年前の突然の引退宣言から今回復帰したのはシゲルカワイがきっかけとのこと。当然カワイでの演奏。モーツァルトとベートーヴェンに、シューマンのフモレスケが加わったプロ。

叫び喚く表現は皆無、繊細なフィンガーコントロールで絶妙のバランスを目指した演奏。モーツァルトとベートーヴェンはオーソドックスな演奏ではないが、さまざまな調理法を見せてもらった。しかし何と言ってもこの人の持ち味はロマンものだろう。フモレスケは、この曲の魅力を余すところなく聴かせてもらった気分。

暗譜で弾いているのに、なぜか譜面台を置いている。何か理由があるのだろう。

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