スクエアピアノ&アナリーゼ・ステップ

一気に年末ムードの昨今です。

金曜日にまた大井浩明さんのフォルテピアノ。今回はブロードウッドのフリューゲルとスクエアピアノによるベートーヴェンop.31の3曲とワルトシュタイン。スクエアピアノはピッチが415くらいに低いし、音量的にもフリューゲルには劣る。が、この楽器のカンタービレ力はすごい。アンコールで弾かれた、本来ワルトシュタインの第2楽章であった「アンダンテ・ファヴォリ」は圧巻。表現の優雅さ、そしてオクターヴの連打すらとても柔らかく、これはモダンピアノでは真似できない。

日曜日は巣鴨でアナリーゼステップ。出演者が事前に演奏曲をアナリーゼして事務局に送付、それを秋山徹也先生が添削して下さる。秋山先生のポリシーは、自力で解釈、表現できる音楽家を育てようというもの。その一助にと、このステップが始まったわけだが、今回でも約500ページもの楽譜のアナリーゼ添削をされている。その情熱には心打たれ、頭が下がる。必然的に出演者の演奏もとてもハイ・レヴェルだった。

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