珪藻土とクラヴィコード

先週土曜日は谷中のギャラリーで珪藻土のサウンドインスタレーションとクラヴィコード演奏のコラボ。植物プランクトンである珪藻が海や淡水で増殖し、死滅することによってできる堆積岩である珪藻土、昔から七輪などが作られていたが、最近は建材だけでなくバスマットなどで新たに注目を浴びている。耐火性、断熱性、吸湿性に優れ、また内部に無数の小さな空洞を含んでいることで、拡大してみると形状がとても美しい(ミクロワールドサービスという会社では鑑賞用のプレパラートも作っている)。

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http://micro.sakura.ne.jp/mws/mws_pre1.htm から転用。


その珪藻土を水中に入れて、気泡を発生させたらどんな音になるだろう?という発想から「珪藻土の声」を鑑賞しようというのが藤枝守さんのインスタレーションのコンセプト。そして、その幽かな音とともにやはりデリケートなクラヴィコードで「植物文様」を鑑賞しようという今回の催しだ。ギャラリーの壁も土壁で、それぞれが呼吸し、互いに影響し合う幻想的な場ができたように思った。

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