やっと夏休み

相変わらず暑い日々。前期試験を経てやっと夏休みに入った。

この間、7月末にあった2つのイヴェントについて。


1)若いピアニストの洒落た演奏会。

押上のレトロな雰囲気の蕎麦屋で、十数名の客。酒肴がテーブルに置かれ、演奏の前、休憩時に軽くお酒をいただける。

演奏は前半がセヴラックとフォーレ、後半は友人の作曲家の曲(この日同席)。

気持ち良いのは、作品や音楽への愛着が素直に表現されていること。数年前にもリサイタルを聴いたが、「本人がいちばん楽しんでいる」感はますます増長されている。あたたかな、やわらかな、酒肴の「蕎麦の実の炊きもの」がよく似合う夏の晩だった。


2)ドイツ学術交流会(DAAD)初の音楽家だけの会合。

日独の大学間交流を支援しているDAAD。僕もここにお世話になって留学できたのだが、これまでのDAAD主催のイヴェントはたいへん広い視野で学術、文化の交流を目的としたものが多かった。しかしここへ来て、音楽や芸術分野の人による集まりがあってもよいのではないか、ということになり、その試みとして持たれた会合があった。

なんと5週間もかけて船で留学されたという大先輩や、帰国したての若手まで、同じ志しをもって勉強し、またドイツという共通の経験をもった同胞たちの集まりは、ことのほか話が弾んで、ぜひまたこういう機会を持とうということになった。FBの友だちも増えて、この先また楽しみが増えた。


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