台風の中のコンサート

先週からほとんど京都。土曜日だけレッスンなどに千葉に戻り、すぐにまた京都。日曜日は京芸のオープンスクールがあって公開のレッスン。この日は台風を免れた。

そして台風ヴォンフォンは月曜日にやってきた。この日は河野美砂子先生のご自宅アトリエで、CPEバッハ・プロのコンサート。

トラヴェルソは大嶋義実先生。今回がトラヴェルソ初披露とのこと。穴が6つしかないので、いろいろな音の高さを出すのがたいへんで、指の組み合わせだけでなく、口の当たる角度や、口の中の形まで気を遣うという。柔らかな音色とともに、きめ細かい表現のできる雄弁な楽器。

雄弁さではこちらも負けていない。河野先生のクラヴィコードは、ベルギーの名匠ポトフリーヘに依頼して最近作ってもらったという専有弦の楽器。きらめくような音色の美しさを持つ楽器だが、そのコントロールの難しさに驚く。こういう楽器で練習すると、タッチが磨かれていくのだろうなあ、と感じた。

夕方、風雨に吹き飛ばされそうになりながら、なんとか帰宅。

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