神社仏閣と邦人演奏会

今週はずっと京都。ぶらぶらと十輪寺や梅宮大社、鈴虫寺などを訪問。

十輪寺は在原業平に因む古い寺で、なりひら寺とも呼ばれている。業平の墓や彼が嗜んでいたという塩窯炊きの窯などがある。庭園はとくに趣きがあり、三方普感といって見る方向によって違って見え、小さな庭に大きな宇宙を感じることができるというもの。雪がちらつき、寒い日だったが、気候が寺の雰囲気とよく調和していた。

翌日はときどき晴れ間もある春らしい空気。梅でも愛でようと松尾の梅宮大社へ。社へ入ると迎えるように大輪の梅の木。みごとに満開。庭園にも咲き揃ってはいないものの、さまざまな梅が見られ、しばしのんびりと散策できた。

駅と反対側の鈴虫寺までは川沿いの情緒ある道。寺へつながる80段の階段を上るまでは、人がこんなにたくさんいようとは思ってもみなかった。寺の中で説話があり、それが終わってまた次のグループの案内となるため、寺の入り口で行列ができる。寺に入ってみると、なるほどたくさんの鈴虫がガラスケースの中で元気に鳴いている。季節関係なしだ。説話は京都ギャグ満載でいささか面食らった。これも名物ということだろう。


夜は二夜連続で、「石井眞木+伊福部昭」の音楽会を京都文化博物館で楽しむ。JCMRという邦人作品を演奏するグループのものすごく楽しい企画。箏からリコーダーまでさまざまな楽器の組み合わせ、佐野光司さんのレクチャーまで入るという、ぐっと彼ら(作曲家にも演奏家にも)に親近感を覚える演奏会だった。

2014-03-06 10.19.30

十輪寺・三方普感庭


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