2009年12月12日(土) 

終了しました。

可能性としての空間、 

あるいは開かれたアルバム 

100 Objects 


私たちは、重なり連続する空間の中で日々の生活を営んでいます。写真アルバムを 

開くと、その一コマが想いだせるのではないでしょうか。意識の有無にかかわらず、 

私たちは常時、空間に身をおいて居る訳です。 

では、「空間」とは一体何なんでしょう? 「何も無い空間」と言うとき私たちは何を 

思っているのでしょう。何かあるはずのものが無い、何か欠けている、そう感じてい 

るのではないでしょうか。そのとき空間は、そこを満たすべきものを待っている場所、 

秘められた可能性の場です。ギャラリーという空間は、作品が在って初めて成立します。 

その空間は作品によって広くも狭くも嬉しくも哀しくもなります。そういう意味で、作 

品が創る空間の可能性は無限大です。 

2006年開催の『100キャンヴァス 14x18 の時空から』に続く100作品シリーズの第 

2弾として、100点のオブジェ作品を展示販売いたします。多ジャンルの50名の作家 

によるギャラリー空間が交信の場となれば幸いです。 



トーク音楽会   1212 () 17:00~18:30 無料 

「クラヴィコードの植物文様シリーズ」 

トーク:藤枝 守   演 奏 :砂原  

音と空間は似た性質があります。どちらも実体がありません。しかし、そこにはあらゆる 

ことに通底する自然の摂理が内包されています。別な言い方をすると、それを「可能性」 

ということもできるでしょう。 

藤枝氏は、あらたなる音律の可能性を拡げながら、植物の生命活動が発する音をモチ 

ーフに「植物文様」という一連の作曲作品を発表し注目されている作曲家です。今回は 

砂原悟氏が、「植物文様」シリーズの中から数曲をクラヴィコードで演奏して下さいます。 

クラヴィコードは、軽い長方形の箱形の鍵盤楽器で1718世紀西洋で盛行しました。 

小音量のため大ホールでの演奏には適しませんが、音の微妙なニュアンスや色彩の変 

化に富み、「植物文様」の演奏にはピッタリの楽器といえるでしょう。 

空間に響く音に耳をすまし、表現と交信のさらなる可能性を探索してみたいと思います。

100 objects  Puroducer 野口ちとせ(楓ギャラリー) 


大阪市中央区上本町西1-4-20    TEL 06-6761-0388  http://www7a.biglobe.ne.jp/~kaede-g/ 



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